予算を考える
最も重要な住宅ローンの仕組みを事前にチェックして、無理のない資金計画を立てましょう。
「頭金」は住宅価格の1割以上用意
住まいを購入する際、一般的に住宅価格の1割以上の「頭金」が必要だと言われています。
その理由には、
- 住宅ローンが価格の9割を超えると返済負担が重くなるため、
- 金融機関の多くが、融資割合を住宅価格の9割程度としているため、といった事が挙げられます。
金融機関によっては9割を超えて貸し出す場合もありますが、資金計画の基本は 「ローンの負担を少なくするために、頭金を増やすこと」です。家の購入を将来的に考えている方は、出来る限り無駄なコストを減らすためにコツコツと貯金を貯めることが大事になります。
頭金の目安は、住宅価格の1割程度
(例)2,500万円の住宅取得を考えている場合
頭金は住宅価格の1割以上必要ですので、頭金/250万円以上
「自己資金」は頭金も含め住宅価格の1.5割〜2割
頭金とは別に様々な「諸費用」の用意もお忘れなく。
住宅購入時の自己資金は、「頭金」「諸費用」と合わせると、 住宅価格の1.5割〜2割が必要と言われています。
住まいの取得に伴い発生する諸費用
- 新築住宅の場合/住宅価格の3%〜5%
- 既存住宅の場合/住宅価格の5%〜10%
<諸費用の内訳>
- 税金(不動産取得税・登録免許税など)
- 保険料(火災保険・地震保険など)
- 手数料(住宅ローン借用時など)
- その他(引越し費用、新居用の家具や調度品)
- 買い換えの場合は、別途仮住まい用の賃貸料
(例)2,500万円の住宅取得を考えている場合
頭金が、住宅価格の1.5割〜2割とすると、自己資金/375万〜500万円
住宅ローンの年間返済額は、年収の25%以内を目安に
住宅ローンを無理なく返済するために、いくらの借入金額にすれば大丈夫なのでしょうか?
一般的に税込み年収に占める住宅ローンの年間返済額は、25%以内を目安に設定すると良いと言われています。その際、住宅を取得することで「不要になる支出」と「新たに発生する支出」を整理することからはじめましょう。
住宅取得によって不要になる支出
- 月々払っている賃貸料(賃貸住宅にお住まいの場合)
- 頭金づくりのための定期的な預貯金
- 駐車場代(現在借りていて、今後は駐車場をご自身で確保できる場合など)
住宅取得によって新たに発生する支出
- 住宅ローンの返済
- 固定資産税
- 立地条件に応じた交通費
- その他マンションの場合は、管理費・修繕積立金など
住宅ローンの計算方法
下の表を使って、返済可能額を計算してみましょう。毎月の返済額をまず出すことで、購入できる家の金額が大体決まってきます。
(例)毎月返済額が月々10万円/年利2.5%/返済期間25年の場合
借入限度額2,229万円+頭金=購入できる家の価格
モデルハウスや実物の家を見ると、つい高い物件に目が移りがちになりますが、家探しを始める前にこの数値を出すことで、購入後も無理のない生活が可能になります。